千葉県香取市にあるスリランカの寺院 蘭華寺を訪問いたしました。(2024/05/03)
当協会の廣瀬崇之理事長は千葉県香取市にあるスリランカの寺院である蘭華寺を訪問いたしました。
スリランカの大菩提会(マハーボーディ・ソサエティMahabodhi Society)の会長である高僧Venerableバーナガラ ウパテイッサ長老様と蘭華寺の高僧ヤタワラ パンニャラーマ住職様のお話を伺うことができました。
バーナガラ ウパテイッサ長老様は、スリランカの寺院Agarasrawaka Maha Viharayaとインドの寺院Sanchi Chetiyagiri Viharayaと日本の蘭華寺のトップを務められています。
バーナガラ ウパテイッサ長老様は、大菩提会(Mahabodhi Society)の創設者でもあり、仏教の近代化に努めたアナガーリカ・ダルマパーラ指導者から3世代目の指導者になります。アナガーリカ・ダルマパーラ指導者が飛行機のない時代、4回も日本を訪れたにも関わらず寺院を建立できなかったとして、意志を継ぎ自ら日本に蘭華寺を40年前建立されたそうです。


アナガーリカ・ダルマパーラ:スリランカの仏僧
仏教神智学協会創設者のオルコットやブラヴァツキーと共にシンハラ仏教の近代化を成し遂げた。後年、大菩提会を創設。
一方、アナガーリカ・ダルマパーラは4 度日本を訪れ、仏教界の統合を訴えるとともに、明治維新以降の目覚ましい経済・技術発展にとりわけ大きな関心を抱き、その成果をスリランカ(当時のセイロン)に持ち帰ろうとした。

(参考メモ)
1923年の関東大震災では、スリランカ(当時のセイロン)から多くの寄付をいただいていることを殆どの日本人は知りません。下記の現地の新聞に地震への寄付の詳細が説明されています。
仏教会が中心となり寄付を集めて日本の関係機関に届けることになるのですが、当時まさに若きJ.R. ジャヤワルダナ(後の大統領)が仏教神智学協会で活躍されていたそうです。その後、日本は1945年に敗戦を迎えます。1951年サンフランシスコ講和会議で日本の独立を支持し会議の流れを変えることになったJ.R. ジャヤワルダナ代表の演説「人はただ愛によってのみ 憎しみを越えられる 人は憎しみによっては 憎しみを越えられない」のブッダの言葉を引用した一節はあまりにも有名です。
仏教がつなぐ日本とスリランカの関係は、まだまだ知らないことがありそうです。